「涼宮ハルヒの憂鬱」二期、中止。もとい、「涼宮ハルヒの憂鬱」新アニメーション化、決定!
http://www.haruhi.tv/yuki_pic.html
ハルヒのファンには恒例となった感のあるSOS団ホームページ改変ですが(詳細は『消失』のネタバレになるので割愛します)、今回はそれに合わせて大きな発表がありました。『らき☆すた』の武本康弘さんが監督に、シリーズ構成に「涼宮ハルヒと“軽”快な仲間たち」とクレジットされています。前作を受けての二期ではなく、新たにリメイクするということなのでしょうか? と言っても、これだけではまだ詳細はよく分かりませんが。
石原監督の『CLANNAD』が4クール構成になるとか、山本寛さん(門脇聡さんも?)のアニメーションDo退社・新会社Ordet設立などなど様々な噂がありますが、とりあえずほとんど頓挫したようにも見えたハルヒの次期アニメ化に関して動きがあったのは素直に嬉しいです。一ハルヒファンとしては、やはりリメイクにつきものの不安や、できれば前作と同じスタッフで作って欲しいというところはありますが。
『世界を大いに盛り上げるためのその一・明日に向かう方程式の覚え書き』
▼「サーファー物理学者」の新たな統一理論に注目集まる | WIRED VISION
▼サーファー野郎の万物理論? - JGeek Log
5 スカイダイバー(東京都) [sage] Date:2007/11/22(木) 01:40:43
これは…なみのりろんではないな
http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1195663134/5
まったく専門外ですが、分からないなりに、ごくごくユルくここまでの流れをおさらい。記述の不正確さに関してはご容赦くださいませ。
われわれが暮らす宇宙は、重力・電磁気力・強い力・弱い力の「四つの力」で成り立っていると言われています。そして、この中で重力を記述するのが「一般相対性理論」であり、残りの電磁気力・弱い力・強い力を記述するのが「量子力学」(における「大統一理論」)です。ところが、一般相対性理論と量子力学は、ともに実験や観測により証拠を得たものであるにもかかわらず、とても相性が悪い。四つの力をひとつの簡単な理論でまとめる(「超大統一理論」あるいは「万物の理論」)ことは非常に難しく、したがって、二十世紀後半の物理学の最大の課題だったわけです。
- 重力とは、質量を持つ物体が引き起こす時空の歪みによる
- 時空とは、時間と空間を合わせた4次元空間のことである
- 粒子状態の存在確率を記述する
- 電子や光子は粒子のようにも波のようにも振る舞う
- 不確定性原理
なぜ相性が悪いのか? 普通、重力は大きい力のように感じますが、量子力学にとって、重力は相対的に非常に小さい力となります。例えば、われわれはリンゴにはたらく重力を観測することはできますが、リンゴを構成する原子やさらに原子を構成する素粒子のスケールでは、時空の歪みによる力はものすごく小さなものでしかないのです。量子力学で記述できる原子核の内部で核子が結びつく強い力は、重力の10の40乗倍もの大きさです。量子力学にとって、重力はほとんど誤差の範囲でしか見いだせないのです。逆に、ブラックホールのような巨大なスケールの物理現象を記述する一般相対性理論にとって、時空というマス目自体が振動し確率でしか与えられないというような量子力学的な考え方は、これまたほとんど誤差の範囲になってしまいます。
マクロを扱う一般相対性理論とミクロを扱う量子力学を統合する理論として、これまで有力であると言われていたのは、いわゆる「超弦(ひも)理論」です。これは量子力学で示される素粒子の振る舞いはすべて弦の振動によって与えられるものであり、さらに4次元の裏側に織り込まれたいくつかの次元を数学的に想定することによって、一般相対性理論とも矛盾しない記述が可能になるというものです。ところが超弦理論には研究者によって5つものバージョンが派生してしまったので、それらをさらに統合するものとして提唱されたのが、エドワード・ウィッテンの「M理論」です。
- 11次元の超重力理論
- 宇宙はループした膜(brane)のようなものでできている
- 1次元の弦ではなく、小さな半径を持つ円筒形の2次元の膜である
- 作者: ブライアングリーン,Brian Greene,林一,林大
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ブライアン・グリーンの本とかリサ・ランドールたんの本とか読むと、もっと具体的に分かるようですが、読んでないぼくにできるのはここまで(´・ω・`)。で、実は今回のE8理論は、このM理論とは異なる角度からのアプローチのようです。
- 作者: リースモーリン,Lee Smolin,林一
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M理論や超弦理論と比べると人気は落ちるようですが、実は一般相対性理論と量子力学を統合する超大統一理論の候補としてもうひとつ、この「ループ量子重力理論」というものもあります。ロジャー・ペンローズによる「スピンネットワーク」と呼ばれるもので時空を考えるそうです。そしてこの理論の紹介者として知られるのが、リー・スモーリン。すなわち今回のGarrett LisiによるE8理論をかなり「マジで受け止めてる」模様である「名のある人」です。どうやらループ量子重力理論はE8理論と相性が良いらしい。確かにこちらの紹介動画を見ると、英語も数学も分からなくても、「空間はノード(点)とノードにつながる線を使いグラフで表される」というループ量子重力理論となんとなく似てる雰囲気は感じられると思います。
▼YouTube - Is this the theory of everything?
それにしても、サーファー物理学者がこんな曼荼羅みたいな図形で宇宙を示すって中沢新一の『雪片曲線論』かよと。めっちゃタオイスト。中沢自体は(茂木健一郎的な意味で)最終的に信用できないんですが、書かれた時代を考えれば、少なくとも『雪片曲線論』に関してはスゲーよなあと思ったり。今回いきなりこんなものを紹介したのも、そんな『超解読 涼宮ハルヒ』を書いていた頃の気分を思い出したからにほかならないわけですが。*1
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同じく量子重力理論の候補である超弦理論は、時空は背景場として最初からそこに存在するものとして定義しており、理論自身のダイナミクスにより決定されているわけではない。それに対しループ量子重力理論は、一般相対論と同様に理論自身が時空そのものを決定している。(背景独立性)
(ループ量子重力理論 - Wikipedia)
ちなみにWikipediaのループ量子重力理論のところに書いてある「背景独立」と「背景依存」というのもかなり難しい問題。M理論は背景依存であり、E8理論が背景独立であることも、E8理論が期待される理由でもあるようです。つまり、これを例えるなら……
長門有希は、おそらく背景独立のはず、なんだろうか。E8の幾何学模様と雪片のメタファー。
ハルヒの説明によるとSOS団を恒久的に存続させるために何やら考えてみた、というようなものらしいのだが、俺にはさっぱり理解不能な文章だった。混沌とした秩序、と形容したくなるような意味不明さで、まるでハルヒの頭の中身がそのまま漏れて出てきたみたいな印象を持ったのだが――。
(『涼宮ハルヒの憤慨』P159)
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*
▼So-net blog:来夢望瑠_日々平凡:リー群E8(248次元!)の構造が明らかに!?\(^o^)/
追記:超弦理論にもE8が出てくるようです。
▼ニコニコ動画(RC2)‐GARRETT LISIの万物理論?
追記:YouTubeの動画がニコニコ動画に輸入されて翻訳コメントが付き始めています。
*1:『超解読』の参考文献リストにも『雪片曲線論』を入れてます。
『アニソンマガジン Vol.2』
先日、いつものように『らき☆すた』の第21話「パンドラの箱」を見ていた時のことです。修学旅行のバスの中で、泉こなた(CV.平野綾)が「古泉のキャラソンが『IZAM風』って書いてあってさぁ〜」と、いかにもなネタで談笑していました。……って、あれ? そ、それってアニマガ創刊号で俺が書いた「今、聴きたいキャラソン」レビュー*1のことじゃないか!!
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▼アニソンマガジン公式
http://d.hatena.ne.jp/animaga/20070828
▼オトナアニメ公式
http://d.hatena.ne.jp/otonaanime/20070829#p1
というわけで、「伝説の少女A」こと泉こなたお墨付き(?)の『アニソンマガジン Vol.2』完成しました! 9/8発売予定です。坂本は後藤邑子さん、茅原実里さん、神前暁さん*2の取材・文を担当。および菅野よう子さん、橋本由香利さんの取材にも立ち会いました。あと、もちろんハルヒ特集、らきすた特集、アキシブ系コンピ『AKSB』特集や各種レビューなども書いております。是非ご覧くださいませ。
それにしても、真相は未確認とはいえビックリ。今回のアニマガは表紙の平野さんをはじめ、加藤英美里さん、福原香織さんはもちろん、この回の『らき☆すた』にゲスト出演されていた小野大輔さんにもインタビューしているので、アフレコ現場で話題にしていただいたんでしょうか。おそらく平野さんのアドリブだと思いますが。
なんだかオールナイトニッポンでハガキを読まれた気分というか、知らない間に『銀魂』にモブキャラでカメオ出演していた掟ポルシェさんの気分*3というか。いちばん近いのは、イベントでアイドルに自分が書いたカンペを読まれた感じでしょうか(笑)。とりあえず、平野さんありがとうございます!
神前暁大いに語る
http://www.lantis.jp/luckystar/
神前さんや斎藤Pご本人にこれだけやられると、アニソンライターとしては何か職業的に危機感というか焦燥感めいたモノも感じたりするくらい(笑)詳細な解説です。『らき☆すた』限定版DVDに付録のCD*1にもサントラの長大なセルフライナーが全曲分付属してますが、こちらも本人がそこまで書くの!? ってくらい、あまりに音楽的に詳細な解説になってるのが笑えて必見です*2。そんな『らき☆すた』のDVDもついに第3巻が発売されました。斎藤Pも名盤認定の「コスって!オーマイハニー」ももうすぐ発売で、凄く楽しみです。
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はてなとモーヲタについて
http://anond.hatelabo.jp/20070812023438
誰が書いたんだろうって感じですが、少なくとも僕(あるいは「娘。アンテナ」管理人の「川o・-・)ノ」)は書いてませんw ここに書いてなこととしては、2ペイン表示のリンク集ってことで「テラシキリンク」の影響もかなりあったかもしれない。コメントをつけられるニュースって意味では「街の灯」とかも。で、閉鎖後、実際に当時のはてなアンテナのトラフィックは、ほとんどを「娘。アンテナ」経由のモーヲタが占めていたはずなので、はてなは俺にスターくらいくれても良いと思います。
ところでへっどらいんとかアンテナ運営してた頃、更新情報の取得設定が凄く面倒で、みんなが同じデータベースの書式を吐き出すスクリプトで日記書いてくれれば、あとは表示を各個人のページとは別に2ちゃん型掲示板のスレッドフロート式にするだけでいいのに、とか思ってた。そしたらその直後にRSSが出てきてこれは優雅かつ有益な解決だと感動したりした。僕はプログラマーではないので、bkkoさんとかでるぴくんとかきくさんとかに仕様だけ出して色々とお願いして、それをチマチマいじくってただけですが。
「娘。アンテナ」ではアンテナおよびリンク集、ニュース(「エスロピ」)、コミュニティ(「モ娘。(楽)」「紺野さんと遊ぼう」「チャコットラブ」)に、今で言うSNS的なIMアドレス公開ページ(「モーヲタ。テレフォン!リンリンリン」)、あとネットラジオ「ラジモニ」とか、とにかく色々やってました。今から振り返っても、当時にしてすでにコミュニティポータルとしての必要な機能すべてを一画面でシンプルに実装していたよなあとか、それなりに自負しております。
というわけで、そんなモーヲタの歴史も総括しちゃう「ハロプロ楽曲大賞1997〜2006」の結果発表イベントは、2007年9月23日の日曜日、新宿ロフトプラスワンで開催です。あっと驚くサプライズがあるかも!? なので、皆様お誘い合わせの上、是非ともご来場下さいませ。
しょこたんと選ぶ! アニメソング特集
http://event.yahoo.co.jp/anison/
坂本は今回参加しておりませんが、Yahoo! JAPANのアニソン特集をアニソンマガジンのライター陣がお手伝いしています。是非ご覧下さい。
AKSB続報
▼「アキシブ系」コンピCD、9月発売へ−小西康陽さんら参加
http://akiba.keizai.biz/headline/592/
- アーティスト: テレビ主題歌,ROCKY CHACK,パール兄弟,SHUNTARO OKINO,牧野由依,marianne Amplifier feat.yuka,財津一郎&小倉優子,ROUND TABLE featuring Nino,山野裕子,小川範子,ディミトリ・フロム・パリ
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http://www.shibukei.com/headline/4544/
bossa nova 1991 shibuya scene retrospective
- アーティスト: オムニバス,カヒミ・カリィ,Oh!Penelope,オリジナル・ラヴ,FLIPPER’S GUITAR,渡辺満里奈,ピチカート・ファイヴ,LOVE TAMBOURINES,les 5-4-3-2-1,前園直樹,トーキョーズ・クーレスト・コンボ
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小西さんがリミックスするのは「帰ってきたケロッ!とマーチ」になりました(524ニュース8月9日更新分も参照のこと)。この2つのコンピ、それぞれのニュースソースがアキバ/シブヤ経済新聞なのも、なんだか象徴的です。